階段箪笥とは
<nanaura7daysさんのInstagramより>https://www.instagram.com/nanaura7days
階段の下の空きスペースを活用するために、引き出しや戸棚を取り付けた収納箪笥です。別名では、箱階段、箱箪笥とも呼ばれています。
階段箪笥の特徴と歴史
階段箪笥は江戸時代初期に生まれました。関西の町屋を中心に広まり、自宅やお店などでお客様を出迎えるための場所でよく使われていました。人目に触れる家具らしく上品な飾り金具などが特徴で存在感抜群です。今でいう魅せる収納家具です。
登れる?階段箪笥のおすすめな使い方
・階段箪笥は登れるのか
階段箪笥は、階段の下に入れる箪笥という意味の家具であることから荷重を受ける強度がないものがほとんどです。 そして建築基準法としての「階段」としても認められておらず、階段になる箪笥では無いのでご注意ください。
・収納力を活かす
階段箪笥は水屋箪笥と同様に食器や道具を入れたりするのに使われていたようです。段の形に合わせて付いている大小さまざまな収納が、現代でも幅広く活躍してくれそうです。
・インテリアとしての階段箪笥
<okuraorientalartinteriorさんのInstagramより>https://www.instagram.com/okuraorientalartinterior
階段箪笥は、階段の下収納として使われていましたが、現代では階段の下でなく様々な場所でインテリア家具としても使われています。その段々を活かして上にインテリア小物や観葉植物を置いたりするのもオシャレですね。和の雰囲気を活かし昭和レトロや大正ロマンなインテリアにバッチリです。お気に入りのお皿などを飾れば美しさ倍増です。
近年では階段箪笥のおしゃれさに注目して、インテリアとしてミニサイズの階段箪笥も販売されているようです。
・猫と階段箪笥
<saku8007さんのInstagramより>https://www.instagram.com/saku8007
キャットタワーにもなる階段箪笥(笑)猫ちゃんからしたら登りたくて仕方ない作りですね。そんな遊び心も含めたら猫ちゃんとオシャレな空間を楽しめるのかもしれません。
階段箪笥の種類(メーカー)
・仙台箪笥
「指物」「漆塗り」「金具」の3つの技の融合といわれる仙台箪笥は、豪華な金具の装飾が美しく宮城県の伝統工芸品に指定されている高級箪笥です。透明な漆を使い木目の美しさを透かし見ることができる木地呂塗り(きじろぬり)が魅力的です。素材は贅沢にケヤキ材が前面に使われていますので、置くだけでもその空間に高級感が広がります。
・二本松家具
創業明治二年300年の伝統をもつといわれている二本松家具は、一説には、お城作りに携わった建築大工さんが調度品を手がけて、その技術がタンス作りに活かされてきたといわれております。二本松のシンボルである菊と松をあしらった「城家飾り」、田中家具に明治時代から伝わる宝袋と打出の小槌の「宝づくし飾り」や、牡丹や唐草をあしらったものが代表的です。
・岩谷堂箪笥
創業天明3年(1783年・江戸時代中期)から続く岩谷堂箪笥は、永い年月を経て多くの職人たちの手によって研究・開発されてきました。岩谷堂箪笥の大きな特徴の一つは金具で、鮮やかに浮き彫りされた絵模様は堅牢さと共に漆の透き通った品格と合わさって全体の重厚感を醸し出しています。古くから漆の産地で有名な岩手県で作られています。
バナルでは過去に岩谷堂箪笥の取り扱いも多数ありますが、かなりお手頃価格で販売させて頂きましたので、今後の入荷情報もチェックしてみて下さいね!
最後に
「階段箪笥」の魅力が少しお分かり頂けましたでしょうか??どの階段箪笥も個性があって素敵ですよね。バナルでは中古でお買い求めやすい価格の階段箪笥など、24時間いつでも好きな時に好きなだけ眺められ、購入も出来る「古道具・古家具」のオンラインショップを運営しています。ぜひご活用くださいね。